購読者が少ないのに稼いでいる人たちは、いったい何を売っているのか
数万人の購読者はいらない。1000人のリストから月1万ドルを稼ぐ人が、実際に何をしているのか?解説します
Substackで稼ぐ、と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、有料購読の月額課金だ。月5ドル、月10ドルの読者を何人集めれば、いくらになる。その計算をする。
もちろん、それも立派な収益だ。ただ、私が英語圏で実際に稼いでいる人たちを調べていくと、面白いことに気づいた。大きく稼いでいる人ほど、月額課金だけで稼いでいるわけではない。しかも、購読者の数が、思っているより少ない。
今日は、その具体的な中身を紹介したい。購読者が少ないのに、なぜ稼げるのか。何を、どうやって売っているのか。それを見ていくと、私がこれまで言い続けてきたことの答えが、そのまま出てくる。
1000人のリストから月1万ドルを稼ぐ、月額課金ではない稼ぎ方
Matt Giaroという書き手がいる。彼のSubstackの購読者は、数万人もいない。それでも、小さなメールリストから月に1万ドル以上を稼いでいる。
彼の考え方は、はっきりしている。Substackは、お金を稼ぐ場所ではない。リストを作る場所だ。彼はこう言う。X、Facebook、LinkedInでは、みんな当たり前のように、無料の何かを配ってメールアドレスを集め、そのリストに後から商品を売る。ところが、なぜかSubstackに来た途端、その基本を忘れて、月額課金だけで稼ごうとする、と。
彼のやり方は、三つの手順に分かれている。
第一に、記事はすべて無料で公開する。有料の壁を作らない。壁がないほうが多くの人に読まれ、リストが速く増えるからだ。実際、彼は最初の1年で6000人以上を、すべて無料記事だけで集めている。
第二に、集めた読者に、月8ドルの課金ではなく、自分の商品を売る。彼が売っているのは、200ドルから400ドルのオンライン講座と、月1500ドルの一対一のコーチングだ。ここで計算してみてほしい。500ドルの講座を10人に売れば5000ドルになる。1000人のリストがあれば、その中の10人を見つければいい。同じ5000ドルを月8ドルの課金で稼ごうとすると、転換率3%として、無料購読者が2万人以上いる。2万人を集めるには何年もかかる。どちらが現実的か。
第三に、なぜ課金より商品なのか。これが見落とされがちだ。月額課金を始めると、解約されないための管理に追われ、月8ドルに見合う「特別なコンテンツ」を出し続ける重圧がかかる。商品を売るほうが、実はずっと身軽なのだ。
彼が一つだけ、絶対にやるなと戒めていることがある。「私のニュースレターに登録してください」と言うことだ。誰も、もう一つニュースレターを増やしたいわけではない。人が求めているのは、登録した先で手に入る価値だ。だから彼は、登録を促すときも、その先に何があるかを示す。
この仕組み全体を、彼は1日30分から45分で回している。
500人未満のリストで、最初の1000ドルを稼いだ人
もう一人。購読者が500人に満たない状態で、最初の1000ドルを稼いだ書き手がいる。
大きなリストも、洗練された商品も、複雑なローンチ戦略もなかった。あったのは、誠実に書き続けたことで自分を信頼してくれる、少人数の読者だけだった。
やったことは、驚くほど単純だ。読者が繰り返しぶつかっている、一つの具体的な問題に絞る。それを解決するガイドを、週末のあいだに一本だけ作る。何ヶ月もかけた大作ではない。週末だ。そして、誰もが迷わず「はい」と言える価格をつけて、読者の前に差し出した。売れた。
ここで大事なのは、何を売ったかより、なぜ売れたか、だ。数千人の購読者がいたからではない。そこにいた少人数が、無料でもらっているものの続きにお金を払うほど、その書き手を信頼していたからだ。この書き手は、はっきりこう言っている。売れたのは、読者の数ではなく、読者が自分を信頼していたからだ、と。
二人に共通しているのは、たった一つ
稼ぎ方の中身は、それぞれ違う。かたや講座とコーチング、かたや週末で作った一本のガイド。だが、共通点はたった一つに絞られる。
購読者の数の大きさで稼いでいるのではない。少数でも、自分を信頼してくれる読者に、自分の商品を届けている。そこで稼いでいる。
もう一つ、両者に共通していることがある。彼らは、いいねの数を追いかけていない。実際、Substackで数万から数十万ドルを稼ぐ書き手の投稿でも、いいねが驚くほど少ないことがある。いいねが多いことと、収益が上がることは、別の話だからだ。彼らが見ているのは、拍手の大きさではなく、自分を信頼してくれる読者が、リストの中に何人いるか、である。
これは、私がずっと言ってきたことと同じだ
ここまで読んで、気づいた人もいるかもしれない。この二人がやっていることは、私がこれまで何度も言ってきたことと、まったく同じだ。
リストを集める。信頼を育てる。そして、そのリストに商品を届ける。順番はいつも同じで、購読者の数は、その入り口にすぎない。
だから、購読者を集めることは、今も昔も一番大事だ。ここは揺るがない。ただし、集めた先で何をするかを知らないと、数だけ増えて一円にもならない。逆に、そこを知っていれば、彼らのように1000人、500人未満でも、収益は立つ。
数の話ではない。集めた読者との関係を、どう商いに変えるか。そこがすべてだ。
その具体的なやり方を、7月5日に話す
7月5日のセミナーで話すのは、まさにここだ。
Substackで読者のリストを集める方法。AIを使って、その発信を無理なく続ける方法。そして、集めた読者を、有料購読だけに頼らず、自分の商品やサービスにつなげていく導線のつくり方。今日紹介したMatt Giaroたちが英語圏でやっていることを、日本で、あなたのビジネスで再現するには、何を、どの順番でやればいいのか。その最初の一歩までを、最初から最後まで話す。
会場は東京・赤坂。オンラインでも参加できる。当日に予定があっても、申込者全員に2週間のアーカイブをお渡しするので、期間中は何度でも見返せる。残チケット僅か。お急ぎください。
落合正和




わたしも絵本やBrainを販売してますが、
フォロワー数より信頼してくださる読者との関係のほうが大切だって日々感じます。
数字だけを追わない視点を改めて正和さんから学びました!
私も「Substack=有料購読で稼がなければいけない」という思い込みに囚われそうになるのですが、本業はあくまでセラピスト。
私の投稿を読んで信頼してくださった方が来院してくだされば、これ以上の喜びはありません。
情報発信の一番の目的は「一人でも多くの方に知識、情報を届けることで悩んでいる方を救う」という私の原点を忘れないようにします!